勢いのある水流で、歯の隙間の汚れを落としてくれることで評判の、ジェットウォッシャードルツ。レビューサイトなどで調べると、「使ったら自分の口から汚い水が出てきた」「使い始めて数日で口臭がなくなった」など、よい口コミばかりが並んでいます。半信半疑で購入して3ヶ月ほど使ってみたので、正直なレビューを書きます。ドルツを買おうか迷っている方に、参考になれば幸いです。
そもそも、ドルツとは
水流で歯間・歯周ポケット・歯茎の掃除やケアができる製品。パナソニックから発売されています。歯医者にあるような、かなり本格的な水流ジェットが出てきます。
使い方は、ジェットの出口になるバルブを口の中に入れて、掃除したいポイント(歯と歯の間や歯周ポケットなど)に当てるだけ。水を口の中に入れることになるので、当然口の中には水が溜まります。それを口の端でなんとか排水しながら、掃除していきます。最初は「えっ、こんなの無理」って思うのですが、慣れるとそれなりにできるようになります。
水流は、歯間掃除用と歯周ポケット用の2種類があります。歯間掃除用のモードはかなり激しく、強弱は調整できるのですが、歯以外のところに当たるとちょっと痛いくらいです。でもそれくらいじゃないと、詰まった歯間の掃除はできないんだろうと思います。
ドルツを買おうと決めたわけ
そもそも私がドルツを買おうと思ったきっかけは、奥歯の部分にどうしても歯ブラシで届かない溝ができて、そこに食べ物が挟まって取れないことが多かったからです。どうも、親知らずが変な方向に生えているのが原因のようです。
歯医者でレントゲンを撮ってもらって、「親知らずはしばらくは抜けないから、綺麗に磨いて様子をみるしかない。でも、溝の中に歯ブラシが届かないから、食べかすが溜まって炎症を起こしたり、そのせいで口臭が出たりするかも」と言われました。口臭が出たりするのは嫌ですが、歯ブラシでは届かないとはっきり言われたので、じゃあ他の方法を探すしかないと思って検索し、辿り着いたのがドルツでした。
とはいえ、一万円以上の買い物。試しもしないで買うのはそうとう勇気がいりましたが、とりあえず購入してみました。
使ってみた感想
商品レビューで「汚い水がでてびっくりしました」「使って3日間は血が出ましたが、そのあとはスッキリしました」というものがありましたが、私の場合は汚い水や血は出ませんでした。思ったより効果がなかったのか、高い買い物だったのかな?と思いましたが、使い続けると確かに口内環境がよくなったと思います(以下に、自分の状況と、どういうふうによくなったかを書きます)。
最初は思ったより効果が感じられなかったのですが、使っていると確かに、溝や歯間に挟まった食べ物が取れることがあります。歯間ブラシの金属感やキシキシする感じがあまり好きではないので、水でスッと掃除できるのは嬉しいです。溝に食べ物が詰まることがなくなったので、そのあたりの違和感や臭いも全然気にならなくなりました。使い始めて次の日の朝に、いつもの朝と違うなと気づいて、3,4日くらいで口の中がスッキリしてきました。
おすすめする人、しない人
まとめると、次のような感じになります。
- ドルツをおすすめできるのは、歯間の磨き残しなどが原因で炎症や口臭が出ているような人。歯ブラシとは違う意味でしっかり掃除ができるので、状態が確実に改善されます。あまりひどい状態から始めると、確かに血や汚い水がでることもあるかなと思いました。
- 逆に、わりと若い(20代前半より若い)人で、毎日歯磨きしているし、特に磨き残しなどで気になることがない人は、歯間ブラシやフロスで十分かもしれません。ドルツはそれらの代わりにもなるので、ドルツを買ってもよいのですが、一万円以上払う価値があるかは疑問です。口内環境が健康ならば、ドルツの効果は感じにくいかもしれません。
- 家族いる人にも、ドルツはおすすめです。ドルツは水がでるノズル部分を付け直すことによって、複数の人が使えます。上でも書いたように、歯間ブラシやフロスはドルツで代用できるので、誰か一人ドルツが必要な人が家族にいれば、家族全員使うと、より経済的だと言えます。ドルツ本体を買った時についてくるノズルは2本なので、3人以上で使う場合はノズルを買い足せばよいですね。
ところで、ドルツを使ってみて、手元側にある水流スイッチがきっちりオフになっていなかったために、次の朝洗面所が水浸しになっていることがときどきありました。特に買いたての人は、スイッチをきっちりオフにするようお気をつけて。