疲れ知らずの活動的な人間でいるための2つのステップ

いつもエネルギッシュで活動的でいられたらいいな……と思っていても、なかなかそうはいきませんよね。落ち込んでいるときもあれば、怒っていたり、ダラダラしてしまったりすることもあります。それでも、1日24時間のうち、出来る限り長い時間を活動的に過ごしたいと多くの人は思っているはずです。

感情の分類

スポーツ心理学の権威であるジム・レーヤーは、人間の感情の状態を次の4つに分類しました。

  • ハイ・ポジティブ(とても元気で、活動的な状態。一番望ましい状態です。)
  • ロー・ポジティブ(リラックスして、安らかな気分。活動的になるためには、休息も必要。)
  • ハイ・ネガティブ(怒り、緊張、不安、萎縮など負の強い感情に支配されている状態。)
  • ロー・ネガティブ(無気力でやる気のない状態)

この4つの状態は、図のようにそれぞれ隣り合っています。左右が楽しい状態とそうでない状態に分かれていて、上下はテンションが高い状態と低い状態です。

highpositive

なるべく長い時間、元気でエネルギーにあふれた状態(図の左上)にありたいと思う人は、自分が図の右側(楽しくない状態)にいると思っているはず。そこから、ハイ・ポジティブになるには、どうしたらよいのでしょうか。


ハイ・ポジティブな状態に移行するには

楽しくない状態(ネガティブな状態)から、いきなりハイ・ポジティブに気分を変えるのは難しいものです。180度ガラッと気持ちを切り替えろと言われても無理な話。そこで、図の緑の矢印に沿って気分を移行させていきます。隣り合う感情同士は移行しやすいのです。

ネガティブからローポジティブへ

ネガティブな状態からローポジティブに、まずは移行してみましょう。そのためには、自分にできないことを延々とやるよりも、自分が簡単にできることをやってみましょう

  • トイレ休憩
  • オフィスの中を少し歩く
  • コーヒーを飲んだり、たばこを吸ったりする
  • パソコンの画面から目を離して、遠くの景色を見る
  • おやつを一口食べる
  • 音楽を聞く

など、簡単にできて気分がリラックスすることはたくさんあります。まずは気持ちをリラックスさせ、(元気でないまでも)楽しい気分を思い出します。

ローポジティブからハイ・ポジティブへ

ローポジティブになることができたら、いよいよハイ・ポジティブへの切替です。ここでは、

  • 自分が得意なこと、自信があることをやる
  • 自分ができることをやる
  • よいイメージをもってやる
  • 気の合う、ポジティブな同僚と話をする

などが効果的です。元気を取り戻したら、ちょっと気の重い仕事にもとりかかりやすくなりますね。同じ仕事をするにしても、楽しい気分でできればそれだけで効率もあがり、まわりの評価もあがっていくものです。この気分の転換ステップ、試してみてください。


この記事は、ジム・レーヤーの「ビジネスマンのためのメンタル・タフネス」を参考に執筆しました。

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